昨日、打ち合わせのあとで会期終了の迫った展覧会を三つほどハシゴしてきました。
仕事の関係で都心に出かける予定が入ると、ついでに展覧会を見てこようともくろむのですが、たいていは打ち合わせなどですっかり消耗してしまい、まっすぐアトリエに戻ってきてしまうことが多いのです。そうこうするうちにお目当ての展覧会の会期が迫り、まとめて観るハメになってしまいます。
最初は、国立西洋美術館で開催中の「ユベール・ローベル 時間の庭」展。

ユベール・ローベル(1733-1808)は、ローマの遺跡などを題材に廃墟を描く奇想の画家です。どうやらこの手の画家はあまり一般受けしないらしく、めずらしくすいていてゆっくり観ることができました。大好きな画家です。
常設展示室では、「ユベール・ローベル」にあわせて展示されている、廃墟の版画家「ピラネージ」を観ることができました。ふだん企画展だけ観て出てきてしまうのですが、昨日は隅々まで所蔵作品をジックリと観てきました。

次いで、京橋のLIXIL(旧INAX)ギャラリーで開催している「鉄川与助の教会建築」展。

鉄川与助(1879-1976)は、布教にやってきた宣教師のもとで西洋建築を学び、五島列島などに残る多くの教会を手がけた設計者であり棟梁。一度は訪れたいと思いながらなかなかチャンスがなく、観ることができないでいる長崎ー五島列島の教会群。展覧会を観ながら遠藤周作の小説を思い出していました。

最後は、山口晃の「望郷」展

ふだん、めったに入ることのないブランドショップ「エルメス銀座」の8階ギャラリーが会場。明日まで開催しています。この建物は、関空の設計者として有名なレンゾ・ピアノ氏。
おもむろに扉を開けてくれたドア・マン(?)に店内へ招き入れられ、セレブなお客さんの間を縫って8階へ。その間むせかえるような強い香水のにおいに頭がクラ〜リ。印象的な体験でした。ま、はっきり言ってGパンにTシャツという出で立ちの私はあきらかに浮いている感満載でした。
で、展覧会の内容は電柱をモチーフにしたインスタレーション「忘れじの電柱」と床の傾いた部屋「正しい、しかし間違えている」、そしていくつかの年代や記憶を重ね合わせたという大きな屏風絵のような東京俯瞰図「Tokio山水」。逡巡したまま描きかけの作品です。
どの作品もところどころに卓越した「画力」の片鱗を垣間見ることができました。

それにしても、展覧会のハシゴは疲れます。観ているときは我を忘れているので何も感じないのですが、帰りの電車ではグッスリ。ちなみに歩数計によると歩いた距離は13.32km!夕食のビールが美味でした。
(by segawa)